ミレニアル世代を惹きつけるフィットネスとは
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ミレニアル世代を惹きつけるフィットネスとは
ここ数年間のブティック型フィットネススタジオの成長は、ミレニアル世代を原動力とするものです。1980~1999 年生まれのこの世代は、バラエティ豊かでエネルギーに満ち、冒険心をくすぐられるような、特別なフィットネス体験を求めています。
ミレニアル世代の多くは、すでに従来型のフィットネスクラブに加入済みですが、それでもなお、自分の個性によりフィットした特別なフィットネス体験を求める傾向にあります。そのときの気分や目的に応じてアクティビティや施設を選べるような、より自由度の高いフィットネス体験を求めているのです。
ここでは、ミレニアル世代がワークアウト環境に求める特色を見ていきます。 彼らが求めているものとは何なのでしょうか? 4つのキーワードで解説します。
独自性:ミレニアル世代は、冒険に満ちた楽しいフィットネスを求めています。トレッドミル、エリプティカル、ストレングスマシンなどのマシンももちろん使用しますが、このルーティンに加えて、今まで体験したことのないような、わくわくするような要素をワークアウトに求めています。
モチベーション:ミレニアル世代は、目標達成のための動機づけや後押しがあることを好みます。
透明性:ミレニアル世代に訴求するため、ブティック型スタジオでは、料金体系を明確に示し、会員登録せずに都度払いで利用できるシステムが一般的です。またスタジオの多くがモバイルアプリに対応しており、クラスの受講登録やキャンセルをオンラインで簡単に行えるよう配慮されています。
帰属意識:ミレニアル世代は、お客様一人ひとりにきちんと向き合うスタッフに高い好感を抱きます。フロントデスク越しでの声掛けや簡単な挨拶程度では、彼らを満足させることはできません。従来型のフィットネス施設にも親しみやすい雰囲気はありますが、ブティック型スタジオでは、さらに高いレベルでスタッフが一人ひとりのお客様との関係を築き、馴染みの環境を作り出しています。
仲間意識:ミレニアル世代は、同じ目的意識をもった仲間と、ワークアウトを通して強い絆を育むことを求めてブティックスタジオに集まります。これはモチベーションの維持だけでなく帰属意識の醸成にも力を発揮します。
最後に、ミレニアル世代をターゲットにしたこれらの特性を、既存のフィットネス施設に取り入れるためのアイデアをいくつかご紹介します。
- メンバーがワークアウト前後の会話を通して親交を深め、仲間意識を強められるよう、スタジオの中にコミュニケーションできるスペースを設けましょう。グループワークアウトスタジオやフロントデスクの脇に、椅子とテーブルを設置するといった簡単な方法で対応できます。
- メンバー(現メンバー/見込み客を含めて)に対し、どんなタイプのアクティビティやワークアウトを好むかを探るアンケート調査を行いましょう。特に、メンバーが他社施設も掛け持ちで利用している場合には把握しておく必要があります。アンケート結果をもとに、新しいスタイルのクラスを企画しましょう。
- マーケティング、特にデジタル関連の施策を見直しましょう。ミレニアル世代は、フィットネス施設を選ぶといった大きな決断を行う際、ソーシャルメディアや企業サイト、オンラインの口コミを参考にする傾向があります。料金体系を明確に示し、絵文字の使いすぎや若者を一括りにしたマーケティングアプローチは避けましょう。