CrossRamp の秘密
EFX テクノロジーの考案と発展
「テニスプレーヤーのティーンエイジャーの娘に、プレーのための耐久力をつけさせてやりたい」という父親の願いが、エリプティカルマシンの発想のもとになっていたことはご存知ですか?走ることが好きでなかった彼女は、コーチから、持久力が足りないことがゲームに影響していることを知らされます。発明家でもある父親は、娘のプレーをビデオに撮って彼女の動きの経路をたどり、これが楕円に最も近い軌跡を描いていることを発見しました。そこで即座に開発が始められたのが、「Road Runner(ロードランナー)」と名づけられたマシンです。
Precor では、ヒューマンパフォーマンス&ウェルネス (Human Performance and Wellness: HPW) の Barry Bates 博士とオレゴン大学との提携のもとにこの概念を探った結果、マシンのランプの角度には人によって好みがあること、また傾斜が変わると稼働される筋肉も異なってくることがわかりました。Precor は自然な走行軌道とさまざまなランプ角度を組み合わせ、エリプティカルマシン第一号を創出しました。
自然な動きを模倣した設計
Precor は 1995 年、初のエリプティカルトレーナーとして Elliptical Fitness Crosstrainer™ (EFX®) を発表しました。EFX は、歩くときや走るときの 足の自然な動きである楕円形(エリプティカル)の軌道を再現することで 負荷を軽減できる上、CrossRamp テクノロジーを通して下半身のさまざまな 筋肉を鍛えられます。Precor の EFX を真の CrossTrainer として際立たせて いるのが、この CrossRamp テクノロジーです。
PrecorのEFXは今日、21年間の研究開発を通して エリプティカルフィットネスの標準となっていますが、 当社はカーディオマシンの設計デザインをさらに 改良することで、より優れた成果を実現させました。
進化したテクノロジー
新たなコンバージング CrossRamp® により、実証済みのこれまでのテクノロジーが次のレベルに引き上げられました。Precor は、米国ワシントン州の公立大学 3 校による独自の調査研究を通して、新しい製品デザインの評価と有効性の確認を行いました。この新しいランプデザインは、端的に言えば、私たちが歩いたり走ったりするときの自然なコンバージング型の動作経路をより良く模倣するものです。また、トレーニングの角度を変えることによって異なる筋肉群を稼働させることが可能です。
さらに EFX は、フィットネスレベルにかかわらずあらゆるユーザーに適応するようデザインされています。
コンバージング CrossRamp® を
うまく活用するには?
- ヒップを最大限に鍛えるには、13~20 度のランプ角度で順方向(前向き)にこぎます。
- 大腿四頭筋を鍛えるには、強と弱の CrossRamp レベルで逆方向にこぎます。
- ふくらはぎには CrossRamp レベル 12~15 の順方向のトレーニングが最適です。
- 任意の負荷と角度で逆向きにトレーニングすると、心拍数が大抵上がります。これは慣れない動きであるためです。
- CrossRamp レベル 20 で膝を曲げた場合、トレッドミルでのランニングと同様のワークアウトになります。
- 順方向の動きはランプを積極的に踏み込む形に、逆方向の動きは積極的に押し上げる形になります。
- ケイデンスが一定の場合、CrossRamp レベルが上昇するに従って、心拍数と消費カロリーも増加します。ランプ角度が高くなったことを補うためにスピードを落とすことは避けます。低いレベルの CrossRamp は回復期に使用してください。
- 衝撃の少ない滑らかな動きでは主観的強度 (RPE) が低くなるため、トレーニングの実際の強度にかかわらず、ワークアウトがより楽しく感じられるようになります。