フィットネス施設の資産を有効に管理するには:ブランド

フィットネスジム経営者向け

フィットネス施設の資産を有効に管理するには:ブランド

施設のブランドは、施設全体に浸透している、もしくはそうあるべきものです。スタッフ、機器や設備を通して安全で親しみやすい環境を提供する上で、ミッション、考え、価値を伝えられるのはやはりブランドです。ここでは会員にブランドを認知させるためのヒントをいくつかご紹介します。

ブランドとは何か?

施設の考え、そして会員や出資者が期待する将来性を体現するのがブランドです。ブランドは施設を定義し、事業価値に大きく寄与します。ブランドは施設の気風と基本理念に基づいています。

ビジネスブランドを定義づけることの重要性とは?

競争の激しいフィットネス業界において施設のブランドコンセプトを明確にすることは、極めて重要です。綿密に考案されたブランドは、施設のレベルを格段に引き上げます。効果的なブランドは施設の雰囲気を形成し、歓迎されていると会員が感じられる環境を創り上げます。

独自のブランドバリューは、会員の情熱となり、その情熱は一緒にトレーニングする仲間を刺激します。大まかなブランド構想は、どの事業でもある程度確立されているものです。それを細かく見直し、事業のあらゆる面で一貫して伝えることが大切です。

ブランドを形成するには

施設での経験がポジティブで励みになるものであれば、ブランドは強化され、施設への評価も良くなり、会員の定着率は増加します。施設の雰囲気は事業の成功に直接影響します。施設の気風と基本理念を明確に打ち出し、自社ブランドの確立を図りましょう。

基本理念とは?

基本理念とは、施設の際立った特徴、および会員に提供したい価値を指します。施設の気風と事業を推進するための基本的な決断も、この基本理念により決定されます。どの意思決定においても、基本理念は明確に反映されるべきです。明確な基本理念なくして、フィットネス施設としての価値や提供内容を会員に明示することはできません。また、基本理念は、施設にいるだけで会員に伝わるようでなければなりません。

留意すべき事項

ブランド形成においては以下の点に留意します。

  • 事業に投資する理由は何か?
  • 会員に何を提供したいのか?
  • フィットネス業界の中で、また地域の中で、どのような評判を得たいか?
  • 提供内容はブランドにどう結びついているか?ブランドとイメージに最も適した気風はどのようなものか?

ブランドバリューを体現できる人物をスタッフに採用する

ブランドの基本理念と気風は、採用で考慮すべき要因です。スタッフには、態度や人間性でブランドバリューを体現できる人物を採用しましょう。スタッフが本質的にはブランド大使となるよう育成しましょう。ブランドバリューがスタッフの行動指針となるべきです。

ブランドを考慮した上で施設をデザインする

フランチャイズ加盟店の施設は、デザインの大部分がすでに規定されていますが、フランチャイズ加盟店でなくても、ブランドカラーは施設で目に入るもの全てに反映されていなければなりません。

フィットネス施設のブランド戦略では独自のロゴが大きな役割を果たします。ロゴは施設内外の両方で使用されていますか?ロゴの色彩やスタイルは、スタッフのユニフォーム、施設の内装、販促資料などに反映されていますか?施設の空間は、地域のアクティビティやイベントに関することであっても、ブランドアイデンティティと基本理念に一致していなければなりません。インテリア、ポスター、機器、プログラムやデザインなど、そして施設そのものがブランドコンセプトに基づいたものでなければなりません。

施設のソーシャルメディア、eメール、販促資料のすべてにブランドの視覚的なアイデンティティを行き渡らせます。会員へのメッセージのトーンもロゴのスタイルに合わせます。ロゴ付きの商品を販売するのも一つの手です。フィットネスジムへの愛着のアピールとなる上、宣伝にもなります。

要約

会員には継続してブランドコンセプトを伝えていきましょう。施設が「なぜ」こうなのか、「なぜ」そうするのかを会員に示しましょう。 結局のところ、施設が「何を」するのか、「どのように」するのか、ということがより重要なのです。ブランドコンセプトを最大限に伝えていくことで、施設の情熱も会員に伝わり、施設の文化は育まれていきます。

フィットネス施設の他の資産を管理する方法については、以下をご参照ください。

フィットネス施設の資産を有効に管理するには:施設
フィットネス施設の資産を有効に管理するには:スタッフ
フィットネス施設の資産を有効に管理するには:設備/器具